どのタイプを選べばよい?医学部予備校の指導人数での違いは?

医学部予備校の場合は比較的、少人数制クラスを採用している学校が多いです。少人数制の利点はやはりサポート面での丁寧さではないでしょうか。医学などの専門分野では学習量が多くなるため、精神的にも学習面の物量面でも、親身な対応が必要になってきます。

画像

①集団指導の医学部予備校のメリット・デメリット

では、集団クラスでの学習体制にはメリットがないのでしょうか?必ずしも集団指導が悪いこともなく、良い点もあります。最大のメリットは学費とそのコストパフォーマンスです。

集団指導の場合は全員を対象に全体的に理解できるようカリキュラムが組まれています。つまり誰でも一通りカリキュラムに従って授業を受ける限りは、合格に必要な学習範囲はカバー出来るということです。

反面、最大のデメリットは個人個人に合った指導が出来にくい点です。人によって得意・不得意な箇所が違いますので、一律での指導ではどうしてもカバーしきれない学習部分が出てきます。

ただ、自己管理がしっかりとした生徒、ある程度学習要領が良く、効果的な学習方法を身に着けている生徒にとっては上述のデメリットを克服できます。そういう点ではパーソナルな力量が如実に結果が出てしまいます。

②10人前後の少人数指導の医学部予備校のメリット・デメリット

10人前後の少人数指導ではどうでしょうか。
上述した集団指導におけるデメリットについてはかなりカバーできます。指導者が一度に対応できるパーソナルな範囲は10名前後だと言われています。

この人数のレンジであれば講師の学習サポートは受講者個人ごとの習熟度や得意・不得意な点なども把握しやすく、適切で丁寧な指導が可能になります。

大人数による集団指導では、とかく一方的な授業になりがちですが、人数が少ない分だけ受講生も指導者とのコミュニケーションがとりやすいでしょう。その点では高い学習効果が期待できます。

また、少人数での学習体制は以下のようなメリットがあります。受験は精神的にも過酷な作業であり、結果が見えない不安やストレスと常に戦うことになります。この時に、この辛い期間を友人や仲間と共にくぐり抜けていく過程で、受験に打ち勝つだけの精神的な成長も期待できます。

デメリットはコスト面で比較的に高額になることでしょう。しかし、医学部予備校の場合はどうしても学費が高めになることはさけられません。ある程度の高コストは必要である点は理解されていると思いますので、問題は高いパフォーマンスが発揮できていることが大切です。

③個別指導の医学部予備校のメリット・デメリット

さらに突き進めて考えるとマンツーマン指導という学習指導に行きつきます。少人数制の利点をより発展させた個別指導です。

個別指導のメリットは言うまでもなく、個人個人に合わせた臨機応変な指導が可能になる点でしょう。常に指導者は受講者に対してオンリーな学習指導がなされます。指導者と受講者の関係も、パーソナルなパートナーになります。

適切で丁寧な学習指導は一見理想的な受験体制と言えます。確かに学習習熟度の面では大きな効果が期待できます。

しかし、単に恵まれた環境が必ずしも本来の目的を達成するためにならないこともあります。人間の生理として、競争心がない環境では成長力も鈍化してしまう点も見逃せません。

一般的に学習は個人的な行為と思われますが、身近にライバルがいる場合の方が高い効果を発揮する場合が多いのです。例えば陸上競争などでは、一人で走るより複数人で競争する方が良い成績を収めることが知られています。

まとめ

このようにみてみますと、個人指導が必ずしも優れている学習方法ではないことが分かります。大人数での集団指導であれば、個人の意思の力や自己管理能力などで差がつくことになります。それは個人指導についてもいえることで、上述したようなライバル不在のデメリットも受講者自身の自己管理によって克服できるかもしれません。もちろん少人数制の指導人数がベストだとも言えません。

最終的にはそれを生かし切れる受講者の努力と、予備校などの学習環境やサポートこそ重要なファクターです。それぞれの受講生に合った予備校をいかに選択するか、それこそより大きなポイントです。

TOPへ戻る